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住むならどこ?青梅・あきる野・福生・羽村(西多摩エリア)の土地価格相場比較

西多摩エリアは都心へのアクセスも良く、便利でほどよい自然が残っている地域です。
そんな恵まれた環境に加え、西多摩エリアのもう一つの魅力として「土地の価格が安い」ことも挙げられるでしょう。

今回は、背伸びをしなくても憧れのマイホームが手に入る青梅市、あきる野市、福生市、羽村市の4市について、土地の価格を比べてみました。

エリア別の土地平均価格

・青梅市の土地平均価格

西多摩エリアで比較的に土地の価格が安いのが青梅市です。
東京都心から西へ約50km、電車で1時間ちょっとのところに位置する青梅市は、都心から離れている分、土地の価格は安くなります。

国土交通省の公示地価によると、青梅市全域の平均坪単価は約34万円(1m2あたり約10.4万円)です。なお、この価格には商業地や林地も含まれます。
住宅地のみに限ってみると、青梅市の土地価格相場は、坪単価41.3万円(不動産コーポレートサイト「SUUMO」2019年5月現在)。福生市、羽村市と比べると3割程度安く、また立川市と比べれば4割も安くなります。

青梅市では敷地面積50坪以上という広めの土地が多く販売されており、仮に50坪の土地であれば2,000万円くらい。ゆとりある土地でも、お手頃価格で購入できそうです。

・あきる野市の土地平均価格

青梅市よりも土地の価格が安いのがあきる野市です。
公示地価は、坪単価33万円くらい(1m2あたり約9.9万円)、実際に売買されている土地の平均購入価格は約2,050万円で、90坪を越えるような広い土地の売買ケースも多く見られます。

東京都心からの距離は青梅市とほぼ同じですが、青梅市の人口は13万人に対してあきる野市は8万人と少ないこと、商業地域もあきる野市の方が少ないことなどの理由から、土地の価格は青梅市より安い傾向にあります。

とはいえ、秋川駅周辺には「あきる野とうきゅう」「あきる野ルピア」といった商業施設もありますし、周辺には「イオンモール日の出」などのショッピングモールも進出し、不便に感じることはないでしょう。

より安い土地を求めている方には、あきる野市は狙い目といえそうです。

・福生市の土地平均価格

今回紹介する4つのエリアの中では比較的に土地の価格が高いのが福生市です。

公示地価の坪単価は約67万円(1m2あたり約20.3万円)。敷地面積が50坪前後で、2,000~3,000万円の土地が多く販売されています。

立川市と比べれば2割弱ほど安いものの、青梅市やあきる野市と比べれば、1.5~2倍くらいなので割高に感じるかもしれません。

福生市の土地が高い理由の一つが、アクセスの良さ。昭島市との境に位置する拝島駅には、JRの青梅線・五日市線・八高線と、西武拝島線が乗り入れており、都心への通勤・通学がとても便利な立地となっています。

また、横田基地を除く市域の多くが住宅密集地であり、最寄駅から徒歩10分以上と離れている土地でも坪単価50万円以上する土地が多いことも、平均価格を釣り上げている要因です。

しかし、逆に言えばそれだけ多くの方が住みやすいと感じている街だともいえるでしょう。

・羽村市の土地平均価格

羽村市も、市域の多くが住宅地を占める街です。
市の東部には日野自動車の大きな工場がありますが、そのほかのエリアは住宅街が広がっています。近年、販売されている土地は周辺都市と比べて広めの土地が少なく、敷地面積は30~50坪くらいが多く見られます。

羽村市全域の公示地価は坪単価で約48万円(1m2あたり約14.6万円)、土地価格相場は坪単価で約55万円です。

東京都心から見ると、福生市の一つ先に位置することから、福生市よりも1~2割ほど安いものの、青梅市やあきる野市と比べれば1.3~1.5倍ほどの価格になります。

羽村市は、東京都の自治体のなかで面積が3番目に小さい街です。
商業施設も公園も、あらゆるものがコンパクトに収まっており、歩いて行ける範囲にショッピングや自然を楽しめる場所がありますから、どこに住んでも便利に感じるでしょう。

エリア別の土地評価額の動向

将来の資産価値を見るうえで、土地評価額の動向も注目したいポイントです。
西多摩エリア4市における直近10年ほどの土地評価額は、比較的に安定しています。ただ、エリアを細かく見ていくと安定した資産価値が期待できるところもあれば、そうとはいえないところもあるようです。

ここでは、2018年度と2019年度との地価変動率をもとに、それぞれのエリアの特徴をみていきましょう。

・青梅市の土地評価額の動向

青梅市の地価は、ここ数年、下落傾向にあります。
この1年での青梅市全域の変動率は、-0.84%。とりわけ、二俣尾や軍畑といった奥多摩に近いエリアでは-2%台と大きく下げています。

そんな青梅市でも+0.70%と上昇傾向にあるエリアが、小作駅周辺です。
市域のなかでもっとも都心に近く、駅前には飲食店や商業施設も多いことから、人気が出てきているようです。
また、駅から離れた地域でも圏央道の青梅インター近隣地域は上昇傾向にあります。

・あきる野市の土地評価額の動向

あきる野市も地価は下落傾向にありますが、青梅市よりも小幅で-0.08%です。
ただ、大きく下がっているのは山林で、五日市線周辺の住宅街でみると前年とほぼ同じ地域がほとんどです。

上昇率が高いのは、商業施設が立ち並ぶ秋川駅周辺で+0.68%。羽村駅側(+0.21%)や東秋留駅(+0.23%)も、前年より上昇傾向にあり、五日市線沿線の地価は安定しているといえるでしょう。

一方、道路は圏央道のあきる野インターチェンジ周辺エリアが一時期は上昇傾向にありましたが、近年は下落傾向にあるようです。

・福生市の土地評価額の動向

福生市の地価は市域の全地点で上昇傾向にあり、平均すると+0.76となっています。

エリア別にみると熊川駅周辺がもっとも高く、平均で+0.95%。なかには1%以上の伸び率を示す地点もあります。熊川駅周辺では最近、駅近物件の売り出しが多かったことも、上昇した一因にあるようです。

また、アクセスが良い拝島駅周辺は+0.74%、牛浜駅周辺でも+0.70%と、いずれも高い伸び率を示しています。

地価が上がっている土地は、将来的な資産価値を保ちやすいとも考えられます。子や孫の世代まで見越して土地を選ぶなら、福生市で購入するのも一手でしょう。

・羽村市の土地評価額の動向

西多摩エリアでもっとも公示地価の上昇率が高かったのが羽村市です。
市全域の平均で+0.79%。1年で2%以上も伸びた地点もあります。

エリア別で見ると、上昇傾向が強いのは栄町周辺。
産業道路(羽村街道)沿いに、コピオ羽村やオザムバリュー羽村店といった商業施設が出店したことが人気に火をつけ、地価の上昇を後押ししているようです。

こうした周辺環境も、地価変動に影響を与える一因になりますので、土地を選ぶ際には再開発の計画がないかなどの確認もしてみましょう。

小作駅周辺(+0.70%)や羽村駅周辺(+0.21%)も上昇傾向にありますが、ここ数年の取引価格は安定しているようです。

まとめ

西多摩エリアで庭付きの広い土地を探すなら、青梅市やあきる野市だとリーズナブルな価格で見つけやすいでしょう。

一方で、価格は少し高くても将来的な資産価値も考えるのであれば、福生市や羽村市で探すほうが得策かもしれません。

いずれにしても都心と比べればお手頃な価格帯ですし、西多摩エリアにはゆとりある暮らしを実現できる環境があると思います。

各エリアのさらに詳しい土地平均価格、土地評価額の動向は、以下の記事でも記載していますので、こちらも参考にご覧ください。

>青梅市の土地情報はこちら

>あきる野市の土地情報はこちら

>福生市の土地情報はこちら

>羽村市の土地情報はこちら