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20代で無理なく持ち家は買える?20代における持ち家と賃貸のメリット・デメリットを徹底解説

結婚をしたタイミングや子供ができたタイミング等で多くの方が考えるマイホーム。
マイホームの購入は人生で最も高い買い物とも言われていますので、「賃貸で家を借り続けるのか、持ち家を購入するのか」ということは多くの方の悩みです。

特に20代でのマイホーム購入は多くの方が現実的ではないと考えているかと思います。マイホームの購入はとにかく高く、賃貸の方が安くつくとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

しかし、賃貸と持ち家を比較するとエリアによって生涯かかるコストは大きく異なってきます。実は20代でも家を買ったほうがお得になるということも。
そしてそれは都内だったとしても持ち家の方が生涯コストを抑えることができます。

賃貸・持ち家それぞれにメリットやデメリットはありますので、それぞれのメリットとデメリットを知り、自分に合った家選びの参考にしてください。

持ち家と賃貸のメリット比較

まずは持ち家と賃貸のそれぞれのメリットを見ていきましょう。

◯持ち家のメリット
・家族のスタイルに合わせた設計ができる
・ライフスタイルに合わせたリフォームができる
・賃貸向けと比べると、設備仕様の質が高い
・家主に万が一のことがあっても団体信用生命保険で返済が免除される
・住宅ローンの完済後の月々の支払いは大きく下がる
・老後の支払いも安心
・資産形成になる
・マイホームを持てたという満足感

◯賃貸のメリット
・固定資産税がかからない
・転勤などがあっても気軽に引っ越せる
・立地や家が気に入らないようなときも気軽に引っ越せる
・住宅設備機器や建物は自分で修繕しなくても済む

賃貸の場合は住宅ローンに縛られません。
そのため、もう少し広い物件に引っ越したい、職場が変わったから職場の近くに引っ越したい、といったように気軽に引越しをすることができます。
また、ご近所とトラブルが発生した場合も気軽に引っ越すことができます。
建物や設備が古くなった、壊れてしまったという時も修理をしてもらえますので、自分で修理する必要もありません。

持ち家の場合は基本的に賃貸よりも高いグレードの設備が使用されています。
また、注文住宅なら家族構成やご家族ごとの生活スタイルに合わせたプランニングが可能ですので、家族に合った物件を手に入れやすいというメリットがあります。
また、「子供が大きくなって子供部屋が必要」「家の雰囲気を変えたい」と言った場合、持ち家であれば自身の判断でリフォームをできます。

持ち家の総合的なメリットとして、とにかく物件の自由度が高いという点が挙げられます。

また、住宅ローンを組む場合は基本的に団体信用生命保険を組みます。
団体信用生命保険は「団信」とも呼ばれ、借主が亡くなった場合に残りのローン返済を免除する制度。
万が一家主が亡くなった場合に、残された家族は今の家にそのまま住み続けることができます。

持ち家の資産としてのメリット

また、持ち家には住居としてだけでなく、資産としての価値もあります。

住宅ローンの返済が終わった物件はご自身の所有物となりますので、物件の売却や賃貸に出すということも可能です。
老後は持ち家を売却し、そのお金を老人ホームや新居の費用にあてるといったことも可能です。

貯金でまとまった金額を確保するのはなかなか難しいことですが、住宅ローンの返済ならばほとんどの人が無条件で続けられます。

将来を考えた場合、持ち家の資産価値というのは大きなメリットの一つと言えるでしょう。

持ち家と賃貸のデメリット比較

では、次に持ち家と賃貸のそれぞれのデメリットを見ていきましょう。

◯持ち家のデメリット
・購入時には大きな支出が発生
・賃貸の様に気軽に引っ越せない
・建物や設備機器が劣化した場合、修繕は自分で行う
・固定資産税などの維持費

◯賃貸のデメリット
・一生家賃を払い続ける必要がある
・収入が減る老後資金の負担が大きくなる
・高齢になると賃貸物件を借りづらくなる
・設備機器や建材の質は持ち家と比べて落ちやすい
・リフォームは基本的に不可

賃貸は住んでいる期間中ずっと、家賃を支払う必要があります。
高齢になって収入が減ったとしても、支払いを続けなくてはいけません。
また、年金生活に入ってから家賃を下げようと新物件を探したとしても、高齢という理由から契約ができないケースもあります。

また、賃貸は自分が所有する物件ではありませんので、暮らしやすくするためにリフォームを考えても自由に行えません。

それに対して、持ち家の最大のデメリットは住宅ローンの返済が挙げられます。
ローンの返済期間中は売却をすることも賃貸に出すことも複雑な手続きが必要ですので、新しい物件に引っ越したいというときや、転勤が発生して引っ越しをしなければならないという時にも気軽に引っ越すことはできません。

また、物件購入後は固定資産税や都市計画税といった各種税金、劣化した建物や設備機器の修繕費などの維持費も自身で支払う必要があります。

持ち家と賃貸。東京都・青梅ではそれぞれ生涯でどれくらいコストがかかるのか?

先のメリット・デメリットをどう感じるかはその人次第です。
今回は「東京都・青梅」の新築一戸建ての平均相場と賃貸相場から持ち家と賃貸を比較して見ましょう。

青梅で新築一戸建てを買った時の支払額

物件価格 :2,600 万円(諸費用 200 万円含む)
借入額 :2,500 万円(変動金利 0.775%・35 年返済、頭金 100 万円) 毎月返済額:67,980 円(年間約 80 万円)
固定資産税:約 10 万円/年修繕費 :約 3 万円/年

購入時支払:100 万円
毎月支払い:約 8.8 万円(固定資産税・修繕費込)

50 年間で支払う総額
ローン返済時(35 年間):3,310 万円
ローン返済後(15 年間):約 200 万円
合計支払額 :3,510 万円

上記が 20 代で青梅市に 2600 万円の新築一戸建てを買ったときの支払額シミュレーションです。
今回は、固定資産税やメンテナンスにかかる修繕費(積立式)も計算に加え、より現実に近い数値を示しています。
※修繕費は 50 年間で 150 万円貯蓄する計算です

2,500 万円のローンに対し、毎月の返済額は固定資産税・修繕費を含めて約 8.8 万円。新築一戸建ての為、駐車場の費用もかかりませんので無理のない返済額といえます。

青梅で賃貸住宅に住み続ける場合の支払額

一方賃貸の場合はどうでしょうか。
今回は、青梅市の 3LDK 賃貸平均価格約 7 万円に駐車場を借りた場合の1万円を加算してシミュレーションします。
初期費用(入居時)
敷金・礼金・手数料:8 万円×4 ヶ月(平均)=32 万円引越し費用:30 万円

50 年間で支払う総額
家賃: 8万円×12(ヶ月)×50(年間)=4,800万円
更新料:8万円×25(回)=200万円(2年に 1回)
合計:5,000万円

東京都・青梅では持ち家の方が生涯コストは安い結果に

このように、20 代で青梅市に新築一戸建てを購入した場合と、50 年間青梅市の賃貸に住み続ける場合、新築一戸建ては 1,500 万円近く生涯コストが下がる結果になりました。

賃貸の場合はライフスタイルに合わせて柔軟に生活スタイルが変えられるという持ち家にはない大きなメリットがあります。
また、万が一災害が起きたときも自身の財産ではないため大きな被害を被ることもありません。

しかし、実質的な月の支払額を見てみると、固定資産税や積立金を含めてもほぼ変わらな いことから、20 代で夢のマイホームを手にすることは決して無謀な計画ではないようです。

もちろん購入する物件や借りる物件などの様々な条件によって結果が異なることがありますので、一概にこの結果になるとはいえません。

持ち家では正しいメンテナンスで住宅の寿命を延ばし、長く使える状態を維持することでのコスト負担を大きく抑えられます。
「安定収入を得やすい業種の自営業者である」「配当金が継続して入ってくる」など、老後も継続して家賃を払い続けられる資金的余裕がない人は、持ち家を選択した方が安心なのではないでしょうか。

大切なのは、ご自身の現在の収入や出費だけでなく、家族ができたときにかかる教育費や老後の資金など将来を見据えた計画をたてることです。

まとめ

このように、都内だとしても 20 代で無理なく持ち家を購入できるということがわかったと思います。
それぞれにメリット・デメリットはありますが、安心感や老後を見据えた資金計画で考えると、持ち家のメリットが大きくなります。賃貸にはない「資産価値」という面も、持ち家ならではのもの。

コスモホームでは「家計収支改善相談」を承っています。

実際に家を建てたものの、生計が立たないという状況に陥る前に、弊社専属のファイナンシャルプランナーが無理のない返済計画・貯蓄計画をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。